9.11シリーズに押されてしまった。出産の話を忘れないうちに続けます。
まずは
<その壱>を読んでくださいね。
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天使に見えた白人の看護婦さんに連れられていったのは、大部屋のようなところ。
多分左右に三つづつベッドがカーテンで仕切られてあったと思う(もしかしたら四つづつかも)。
あたしは手前から右側二つめをあてがわれ、背中がばっくり開いているアメリカンな病院ガウンと腹巻きを渡された。ついでにおしっこを取るのでトイレにも行けとも言われ。
あたしの陣痛はこのときかなーり、ピーク。
立っていられず、ベッドの脇に立ち、上半身を「くの字」になるように折るのが一番いい体勢だった。
なので「えー、トイレに行っておしっこだああ?」ってな感じ。
トイレに行くのもやっとこさっとこ。
これが出産する前の、自分で行った最後のトイレだった。