獅子丸も2歳になったことだし、そろそろデイケア(託児所)に預けて仕事に出ようと思いだしている今日この頃。
ところがこれがまた大変なんですわ。
ハーレムはマンハッタン。
マンハッタンって他の区に比べたら圧倒的に物価が高い。
なので、デイケアなんかも必然的に、それと比例するように高くなっている。
さらに私立の場合は区を選ばずにって、やっぱりマンハッタンが高いけれど、とにかく目玉が飛び出るくらいに高い。一年で200万円とか、目玉が飛び出るだけではすまされないよね?
でもって、有名どころなんて妊娠がわかった瞬間に申請しないと入れないとか言われているくらい待たないと入れないって、なんかおかしくない? そこまで待たなくても、18ヶ月待ちとかね。
いったいどうなってんの?
もちろん我が家はそんな有名どころなんては行けないし、もちろん私立なんて最初っからout of 眼中なので(古いな、表現が)、でも公立の依託所なんてあるのかー? まあ、なんとかなるだろうと、相変わらず計画性のなさを全面にこれでもかってほど出しているB型おかんのあたし。
で、今、てんてこまい。
くるくる、くるくる廻っています。
ハーレムを歩けばデイケアに当たるじゃないけれど、まあ、結構見かける。
でもそこが「いい」のか「悪い」のかはわからないし、言い方を変えれば、獅子丸にとって「合っている」のか「合っていない」のか。
実はこの9月がやってくる前から、かれこれ5月くらいからか、公園で一緒に遊んでいる子どもたちのお母さん(もしくはお父さん)たちと「2歳から学校に入れる? それともデイケアに入れる?」みたいな話をよくしていた。
強引にまとめると、ハーレムにはいいデイケアがない。2歳児用の学校がない、ということで終わった。いや違うか。あるけれど、2歳半からの受付とか、3歳児からとか、2歳に満たない子どもを持っているあたしたちには、うまく一致しないということだった。
あとはあってもべらぼうに高いってやつ。
あるお母さんは「自分の大学にだってそんなお金は払っていないのに、ばかばかしいわ」と言っていたな。
でもみんな何かしら情報は持っているから、あそこはどうだ、ここはどうだと、遊んでいる子どもを片目に入れつつ情報交換。
貧乏な我が家は私立(プライベート)なんて入れられないから、何が何でも公立派。
ところが「アキツ、奨学金制度があるのよ、アメリカには。ウチだってプライベートに入れるお金なんてないわよ〜〜。だからねらっているんじゃない。」というお母さんがちらほらいる。
うーん、奨学金かあ。
それよりもみんなハーレムから出て行くことは考えないのだろうか?
ハーレムの公立学校のレベルといったらあなた、ニューヨークの平均よりも低い。
うちの学区のレベルなんて、読みレベルが星5つのところが1つか2つ。数学のレベルも同様。出席率も90%とか(あるところは80%とかだった)で、ちょっとーって感じ。
ハーレムでボランティアを経験してきたあたしとしては、もちろん生徒にもよるから一概には言えないけれど、ちゃんと席について授業を受ける体制になっている生徒の数は本当に少ない。
はっきり言って、落ち着きない。
ので、授業どころじゃなくって、席について授業を受けさせるようにして時間が終わってしまったこともあった。
これじゃあ、困る。
ので、あたしはブルックリンへ引っ越し計画を立てているんだけれど、これがまた、来年の9月に入れる学校なのに、4月の時点でブルックリンに住んでいないとダメとか、まあ、いろいろ、なのだ。
そういえば獅子丸よりも2歳年上の4歳の男の子のハーレム在住のお母さんは9月になったらいっぱい資料請求しないといけないから頭イタイよ〜と言っていたっけ。
日本でも学校選びは頭のイタイ問題だろうけれど、こっちは本当に学校で、生まれたときから格差がついているのに、さらに格差がついてしまうので、本当にお金のない人たちってどうしたらいいんだって切実になってしまう。
我が家は政府のやっているチャイルドケアサービスを申し込んで安くデイケアに行こうと思っているけれど、手続きにすごおおおおおおく時間ががかかりそうな気配(二ヶ月とか!)。
いや、その手続きに到着するまでに、こんなにもインターネットがメインの媒体になっている2008年なのに、申し込み用紙がサイトからダウンロードできず、いちいち電話して頼まないといけないし、手続きするための予約も電話(でもってそれが二週間後とか)。実際に行ってみたら「あら、○○がないと手続きが終わらないわよ。それはXXに行ってもらってきて」と言われ、そのXXをもらうためにまた半日潰して、もらって行ったら「ここでは手続きできない」とか言われて
なんなんですか!
って、最初っからちゃんと読み込んでいけよー資料をー自分!
と思って読み返してみても、言われたことなんてなーんにも書いていない(涙)。
アメリカって(ニューヨークだけ?)、本当にどういうシステムを使っているんだろう。あったま悪い、悪すぎる。もっとさくさくいけるはず。
というか、そう言うのを織り込んだ上で先回りをして、どんなことにでも対応できるように自分をバージョンアップさせておかないといけないってことなんだろうな。
それにしてもハーレムのデイケアってどんなんでしょう。
個人的にはなによりも食事が一番怖い。
野菜なんて冷凍食品とか缶詰を開けたものをただ出しただけで、なーんの工夫もない(のが多い)。それよりも、持ち込み可でも、お茶とか飲み続けてくれるかなあ、獅子丸。あま〜い砂糖ジュース(いくらビタミンが入っているとしても、砂糖だってたくさん入っている)にやられちゃうのでは?
お弁当におにぎりとか持たせても、食べるかなあ。
スナックとして、食べる煮干しとか、やわらか(おつまみ)昆布なんて、先生すら眉よせちゃうんじゃないの?
獅子丸はどちらかというと、あたしと一緒にいるせいで日本語が強い(なんてたって、スイカということををぼくちゃんに伝えるとき「スウィーカー」とちょっと英語っぼく言っていたし)。生まれて一番最初に聞いた言葉は英語なので、もちろん理解はしているだろうけれど、言葉として、まだたくさん出てはこない。
願わくば、ミックスの子どもたちが集まっているところだといいなあ。
そして働いている人たちも、他の言語を話す子どもたちに理解のあるといいな。
ついにあたしもこういう世界に突入だ。
ふううううう〜。
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