「アキツさん、この“ドラッグ・フリー・ゾーン”って一体どんな意味なんですか?」
それはマンハッタンの中でも広い通りの一つである、セントラルパーク下なら6番街にあたるレノックス・アベニューを歩いているときに、あるお客さんからの質問。
ドラッグ・フリー・ゾーン?
えー、そんなの、気にしていたことなかったよ。
「ドラッグ、売りたい放題って意味なんですかねえ?」
いやあ、どうでしょ。
それはないんじゃないのかな。
だって、基本的にドラッグを売るのって、オランダはアムステルダム以外は不法になるはずだから……。
でも、そんなに堂々と、アパートの壁に書くかなあ。
それではハーレム生まれ、育ちのぼくちゃんからのお答えです。
どうぞっ!
「80年代、ここのアパートの前ってドラッグディーラーが横行していて、すごかったんだ。2000年までね。でも今はいないよ。だって
FREEになったからね」
は?
だから?
えーっと……だから
自由にドラッグが売れるってことじゃあ……
「違う、違う! 黒人が奴隷からFreeになっただろ?」
うん、うん、解放されたよね。
「それと同じだって」
? ドラッグから解放??
でも、フリーって自由って意味じゃあ……。
おうおう、辞書で調べてみたら、最後のほうに「解く、はずす、きれいにする」って書いてありましたわ。
英英辞書によると"to take away something that is unplesant from somebody.(よろこばしくないコトをやっている人を取り除く:意訳)"って書いてありますね、しっかり。
つまり、今までドラッグディーラーが横行していた区間だけど、ついに退治して、今では誰もいませんよ、やれません、という意味らしい。
しかし、そんなことが書かれているなんて、よっぽどディーラ、多かったんだろう。というか、目立っていたのでしょうな。
今はー、というと、こっそりしていらっしゃるのかもしれない。
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